再春館製薬所
震災から復旧までの記録
4月14日(木)21:26 震度7(M6.5)前震。
直後の再春館製薬所の被害状況
前震の際は、敷地内の地割れ、室内のガラス割れ、コンテナの転倒と軽度の被害に見えました。
4月16日(土)1:25 震度7(M7.3)本震
直後の再春館製薬所の状況
前日、片づけを行っていた本社コールセンターは、再び机上から物が落ち散乱。また、天井のフックが外れ落下寸前になりました。システムの要であるサーバーは免震構造部分が振り切れて倒壊。システム停止には至らなかったものの、事業よりも社員の身の安全を最優先し、この日より営業を一時休止にさせていただきました。
前震では倒れた程度だった歴史資料館、商品展示の倒壊。
敷地内道路も崩壊。
帰宅困難な社員や、会社に避難してきた社員とその家族の受け入れを開始。ガスも来ない中の炊き出しなど、皆が協力しながら過ごしていました。
製造工場の建屋は、そこかしこがひび割れ、天井が無残にも剥がれ落ちている箇所も多数に。資材倉庫も壊滅的な状況になり、保管していた商品や容器、包装資材が棚から落ちて積み重なり、人の背丈よりも高い瓦礫の山と化していました。
4月16日(土)~24日(日)操業停止期間
操業停止中も受信しているFAXやメールに、全国のお客様からの励ましのお言葉やご注文についてのお問い合わせは7,000件以上に及びました。また、日々お付き合いをいただいている企業様、個人様からも多くのお見舞いや物資を頂戴し、商いを超えたたくさんの温かいお心遣いが、私たちに再び立ち上がる勇気を与えてくださいました。
4月18日(月)災害対策本部を設置
事業責任者が社員の支援方針、復旧計画の協議を開始。また続々と有志のメンバーが集まり、一刻も早い復旧のために動き始めました。
4月19日(火)避難場所として敷地内駐車場を開放
避難してきた方には飲料水とおにぎりの提供を実施
4月20日(水)益城町へ「おにぎり2000個」を支援
会社からほど近い益城町の避難所に多くの方が集まっている事を知り、おにぎりを作りお渡ししました。
4月21日(木)地震から一週間後、出勤スタート
全社の約半数の社員が出勤開始。出勤時は緊張していた表情も、声を掛け合いながら徐々に笑顔が広がっていきました。仲間のありがたさ、人と触れ合うことの重要性を実感。
社長西川より、出勤した社員に向けて「待ってくださってるお客様のために、私たちが前を向き、一緒にこの困難を乗り越えていこう」とのメッセージとともに手紙を渡しました。
海外事業部は、テレビ会議で現地スタッフと連絡を取り合いながらいち早く業務を再開。
1日でも早く営業を再開するために…。全国のお客様へお応えできるよう「できること」を一つずつ、全社員が協力し一丸となって動き出しました。
社屋の復旧工事の様子。
4月22日(金)~23日(土)営業再開の準備
商品は商いの“生命線”。一日も早く生産・発送を再開するために、大切な資材を保管してある自動倉庫の救出チームを結成!
製品を保管している自動倉庫は、棚が倒壊して瓦礫が散乱しているという状態。復旧作業をする社員の安全第一で、片付けを進めていきました。
社員みんなの癒しになれば…と、社内に”特設カフェ”をオープン!
私たちが前を向かなければ!とセルフ応援メッセージの掲示板も。
4月22日(土)地元益城町の避難所へ足を運びはじめる。
営業再開準備が進む傍ら、時間をみつけて益城町、西原村の避難所へ出かけて、清掃や支援品の提供といったお手伝いをしたりと、近くにいる私たちだから出来ることを続けていきました。
4月24日(日)9時~12時のテスト営業
ご注文を待っていただいたお客様から、本当にたくさんの、受け切れないほどの電話を頂きました。お手持ちの商品が切れそうな方や、励ましの言葉にたくさん勇気づけられました。
4月25日(月) コールセンター営業およびドモホルンリンクル生産再開。
9時~18時の短縮時間ながら、コールセンターを再開しました。
また被災後初のクリーム20の釜出しも無事に行えました。
5月6日(金)コールセンター完全復旧。
これまでは復旧作業もありジャージで出社していましたが、気持ちを切り替えていくために、制服で仕事をはじめました。制服を着て仕事ができる、そんな当たり前のことが、嬉しく感じます。